題名:ごめん。見つけられないや…報告者:ダレナン 本物語は、この物語の続きです。 一歩一歩着実に下山しながら、その一歩一歩がとてつもなく長い時間のように思えた。まるで、時間がゆっくりと進んでいるようなそんな感じがした。太陽が東から着実に昇ってくる。雪面もその太陽による温度上昇に合わせて、軟らかくなってきている。それが、さらに僕の一歩一歩のあゆみを困難にしていた。 ただ、夕方までには下山できなくとも、明るいうちにテントから放り出された地点にまで行けば、貝殻の半分が見つかるかもし…
引用をストックしました
引用するにはまずログインしてください
引用をストックできませんでした。再度お試しください
限定公開記事のため引用できません。